今日はおむつの使い方の工夫についてです。
犬との暮らしでおむつを利用することは以前私の頭にはあまりなかったのですが、お友達のanitaさんが上手に使ってトイレの躾をされていた事をうかがい参考にさせていただきました。
使ってみると本当に便利で、老犬だけでなく成長期のワンちゃんにもとても便利なグッズだと思います。
トイレの躾はすぐに入る子と、なかなか覚えてくれない子がいます。
すぐに覚えない子が頭が悪いとか、始末が悪い子とか思わないでくださいね。
そんなことでは決してなく、その子その子で体質も違いますし、理解できる方法も異なります。
ワンちゃんがトイレを上手に覚えてくれないと、飼い主にストレスが溜まってお世話が嫌になることもありますから、時にはおむつを上手に利用する事も頭に置いておくと良いと思います。
話を老犬のケースに戻しまして、昨日書いたように介護でのおむつはフィット感がとっても大切です。
立っている時は多少のサイズの違いは問題にならないのですが、寝ている態勢で用を足すと隙間からこぼれ出してしまう問題に繋がるのです。
また、毎日何度も取り変えることを考えると価格も重要なポイントですよね!

そこで私が選んだ実用向けのおむつはのは <マミーポコ ビッグより大きいビッグサイズ> 22枚入りで800~900円くらいで売っています。
ちなみに我が家のセナは20㎏の小さめ骨太爆毛アフガンですが↑でぴったりフィットです。
もうひとつ下のサイズで大丈夫なら同じ値段で30枚くらい入っていて、若いアフガンならたぶんこのサイズに尻尾の穴を作るだけで問題なく使えると思います。
尾の穴の位置は↓の写真が参考になると思いますが、マミーポコであればギャザー加工になっているいちばん下の辺りに尻尾がぴったりフィットするくらいの幅です。
穴の大きさは漏れないように大き過ぎない方が良いのですが、ギャザー部分を切ることでフィット感が増し漏れを防いてくれます。

あまり動かない老犬は血行促進の意味からもできる限り体が楽になるように工夫したいところ。
そこで色々やってみた結果具合が良かったのがサイドに切り込みを入れ、更にお腹を圧迫しない方法を考えました。

こうして真ん中に一本3.5~4㎝の切り込みを入れ、その両脇も斜めに切りこみを入れておきますと...

こんな風に寝ている時でも体に馴染んでくれるので安心です^^
色々試していた頃はお腹まわりに合わせて大人のSサイズもトライしたのですが、それでは足周りから漏れてしまいボツとなりました。
子供用と比べて大人の介護用は高いのでおむつ研究に使った経費は意外なほどかかってしまいました。
また、細身のアフガンといえども若い犬と異なり老犬は人間と同じでお腹まわりが太くなります。
特にオルフェはホルモンバランスの影響らしくお腹まわりが体のわりに太いのです。
ちょこっと脱線になりますが、実はこれも検査をして治療することができる一つの病気らしいのですが、脳に関わることで大学病院での検査が必要で、想定される病気だと高度な治療になるため心臓病のオルフェは検査をしていません。
食欲が異常なほど増えることと、お腹まわりだけ太ることなど症状がありますが、それ自体が命にかかわるわけでなないし、年齢的にも状態としても今更検査は意味がないのではといった感じです。
夜中はワンザイズ大きいサイズ(ムーニーマン~35㎏まで対応)で尻尾の穴だけ開け、大人用の尿取りパットも併用すると安心です。
うまくいけば尿取りパッドだけ何度か取り変えて朝まで一つのおむつを使えることもあります^^
介護をしていて洗濯ものが減る以外にもおむつを使用するメリットがもう一つあります。
それはおむつを取り替えるときに体温(水温)がダイレクトに手に伝わってくること。
体を触るっても熱があるかどうかを感じとることはできますが、使用したばかりのおむつから伝わってくる水分の温度で微妙な体温差が手に伝わります。
そのためには用をたすタイミングを知っておくことが大切ですが、食時の直後や寝起きにもぞもぞと立ち上がりたそうにしている時もそのサインです。
また、長時間熟睡して起きる時などは量が溜まっていることがあるので、おむつの下にシートを敷いておくと慌てずに済みます。
フカフカのお布団を汚してしまうと洗うのが大変ですので、防水シーツ(人間の赤ちゃん用などを利用)を敷いた上にバスタオルを敷いておきます。
足腰が弱っても立ち上がれたら自分でトイレに歩いていける子(今のオルフェがこのケースです^^)に手を貸してあげる時は、頭突きを食らわないように注意します!
冗談ではなく、私は最初の頃何度か鼻やおでこに一撃をくらいながらも手を離すことができずに酷い目にあいました

なぜかと言うと、筋力がなくなった犬は頭を振って勢いを付けて立とうとするのです。
それを防ぐためには先ず犬の上から片手で胸周りを支え、もう片方の手でお腹の下の方を支え、人間は犬の頭の横に頭が来るような態勢で(犬の頭上は危険!)、犬と呼吸を合わせて体全体を一気に上に引き上げてあげます。
その時に犬が頭を横に振ることも極まれにあり注意は必要ですが、顔面に受ける衝撃よりははるかにソフトです。
クレートなどに入れておけば掃除の範囲は限られますが、足腰が弱まるスピードや精神的な面でも不安がありそうです。
そうは言いながら大型犬の介護は人間も腰や背中を痛めることがありますので、少しでもご自分の体や精神に負担がかからない方法を見つけることが大切ですね。
男の子のトイレのお世話に関しては昨日のコメントで経験のある方とのやりとりがありますので、ご興味のある方はご参照ください。
私も今のうちから少し研究しておこうと思っており、以前も旅行用にマナーベルトを何度か作ってみたのですがまだまだお見せできる状態に至ってはおりません^^